郊外、内陸部(西部)とニュータウンについて

2011.10.14

郊外の街はどうか。内陸部(西部)の市街化は、中央線を中心にして、それを西武新宿線と京王線が挟むように進んできた。戦前までの中央線周辺の基幹産業は、陸軍関連の施設と軍需産業だったが、戦後はこれらの技術を生かした先端産業の集まる地域になった。ただ中央線沿線には、大工場が集中するエリアというものがなく、広域にさまざまな業種の大工場が分散している。いずれはこれらの工場も海外などに移転する時がくるのは避けられないとすれば、一部ではかなり劇的に街が変化する可能性も秘めたエリアといっていいだろう。最後は戦後型の郊外、いわゆるニュータウンだ。ニュータウンの特徴は、農業や工場以外に地場産業がないエリアである。金融などのサービス産業が未成熟なのだ。そして、工場労働者は公営賃貸住宅に住み、都心に勤務するホワイトカラーはニュータウン内の分譲物件を買うという、ある種の棲み分け傾向があった。ただし、ホワイトカラーといっても、戦後型のホワイトカラーなので、エリートではない。ニュータウンの衰退が叫ばれるようになって久しいが、海外の新興国との競争にいちばん晒されている層が住む街といえるだけに、今後も厳しい状況が続くといわざるをえない。

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