どんな業界の営業マンでも、自己のノルマ達成のためにインチキ契約書をでっち上げることがある。月末までに契約する予定の客が、急に判を押すのをためらったり、もしくはライバル会社に競合負けしたときなどにこのような悪事を働いてしまう。生命保険会社などでは、このような偽装契約はなかば日常茶飯事で、ついついやってしまうセールスレディも、それをチェックする立場にあるはずの上司もお互いに当然という顔をして書類が処理されていく。そして、契約行為が発生する以上そこには契約金が発生する。しかし、インチキ契約であるからには契約金を払う客などいないわけで、結局自分で立て替える羽目になる。生命保険の場合は一件につき2〜3万というところだろうが、これが住宅業界の架空契約となると事は重大になってくる。客の了解がないところで、何千万円もの金額の契約があったかのごとく書類上処理されていく。そしてここでも同じく、契約金の立て替えが発生する。立て替えといっても、住宅の契約金額は通常100万円前後だ。なんとか値切っても50万円は下らない。いくら住宅営業マンが高収入だとはいっても、こんな架空契約にまで追い込まれているレベルの営業マンは大して稼いでいないのである。
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